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オンラインカジノをプレイする前に



by     2021年1月13日

日本国内でオンラインカジノを利用する違法性とは



日本は法律によって一部の公営ギャンブル以外は賭博行為が禁止されているので、お店のサービスに加えて個人間で金品を賭けてゲームをすると違法行為に該当してしまいます。
テレビのニュースなどで、暴力団が運営する闇カジノが摘発された様子が報じられる様子を見聞きした経験がある方も多いでしょう。
日本では一部の省庁が管轄する法人が運営する公営ギャンブルしか認められておらず、民間の会社がカジノのサービスを提供すると刑法犯罪になります。

約200の国や地域ではカジノが合法とされている

これに対して、海外の多くの国ではライセンス制でカジノ店を運営することが認められています。
約200の国や地域ではカジノが合法とされており、実際に多くのカジノ店が運営されています。
もしも日本人がカジノを楽しみたい場合は、海外のカジノ店を利用しなければなりません。
最近はカジノが合法な国や地域でオンライン上のサービスでカジノが運営されるようになり、オンラインカジノ(ネットカジノ)と呼ばれています。
インターネット上でサービスが提供されるカジノは店舗に行く必要がなく、PCのブラウザやモバイル版のアプリを通して利用することができます。
ユーザーはあらかじめサイトにチップを入金しておき、残高の範囲内で実際にお金をかけてゲームに参加することができます。
ゲームに勝って配当金を得ることができれば、銀行の国際送金サービスまたは仮想通貨でお金を受け取ることができる仕組みです。
インターネットに接続しているコンピュータがあれば世界中どこに居てもネットカジノにアクセスすることが可能で、その気になれば日本国内に居ながらギャンブルに参加することができます。

犯罪行為が成立するためには運営者と客がセットで摘発される必要がある

日本は賭博行為が禁止されていることから、オンラインカジノの違法性の有無について気になる方もいることでしょう。
法律の条文を見る限りでは、インターネット上の賭け事も禁止されているように思えるかもしれません。
ところが、現行の制度では海外に設置されているサーバーにアクセスしてカジノゲームを楽しんだとしても、賭博罪で検挙されるリスクは低いといえます。
賭博開帳罪はサービスの運営者(胴元)を取り締まることを目的としているため、犯罪行為が成立するためには運営者と客がセットで摘発される必要があります。
闇カジノが警察に検挙されるのは、経営者が居合わせるような状況で客が店内で実際に賭け事に参加しているような状況に限られます。
オンラインカジノの場合は闇カジノとは状況が異なり、サービスの提供者(胴元)は海外で合法的に運営しています。
客だけが日本国内に居ることから、運営者と客をセットで摘発することは不可能です。
そのため、仮に誰かが日本国内で海外のネットカジノにアクセスして実際にお金をかけてゲームをプレイしたとしても、賭博開帳罪は成立しないことになります。

オンラインカジノは賭博開帳罪が成立しないので違法性はない

このような事情で、現行の法制度では日本人が海外のオンラインカジノのサイトを利用したとしても検挙されることはないといえます。
このような事情で、実際に多くの日本人がインターネット上で提供される海外のカジノサイトにアクセスしてゲームに参加しています。
個人が自分のコンピュータを通して海外のネットカジノのサービスを利用したとしても、賭博開帳罪が成立しないので違法性はありません。
ただし、インターネット上のサービスでも状況によっては賭博開帳罪が成立するケースがあるので注意が必要です。
海外のカジノサイトにアクセスしてゲームに参加するための場所・PCを提供したり、送金や配当金の受け取りの代行サービスを運営すると賭博開帳罪が成立してしまいます。
実際に暴力団などが海外のオンラインカジノを利用する闇カジノ店(インカジ)を経営するケースがありますが、このようなお店を利用すると違法行為に該当します。
日本国内でネット上でカジノを利用したいのであれば、自分のPCやスマートフォンなどでアクセスする必要があるでしょう。
現行の法制度においては、日本人が海外のサーバーにアクセスしてネット上でカジノゲームに参加したとしても検挙される事はありません。
ただし、将来に法解釈が変更されたり法律自体が改正される可能性があるので注意が必要です。

賭博開帳罪についても変更が加えられる可能性がある

日本では「統合型リゾート(IR)整備推進法案」が成立し、近い将来にカジノを含むリゾート施設が誕生します。
実際に日本国内でカジノリゾートを建設するためには他にも多くの法律を改正する必要があり、賭博開帳罪についても変更が加えられる可能性があります。
法律が改正されると、現在はグレーゾーンとされるネット上のカジノについても合法性・違法性がはっきり定められるかもしれません。
現在のところは、日本国内からオンラインカジノのサイトにアクセスしてゲームに参加したとしても罪に問われることはありません。
ただし将来に法律が改正されると、ネット上のカジノサイトを利用することも禁止される可能性があるということに留意しておく必要があるでしょう。